私有地の放置車両について、 登録事項等証明書などから所有者・使用者の氏名と住所までは確認できても、 電話番号が分からないことがあります。
その場合は、 個人の電話番号を無理に探し続けるのではなく、 登録住所へ書面を送り、 車両について連絡または自主的な移動をお願いする方法を検討します。
実際に放置車両の所有者を調べた際、 登録上の所有者が会社だったケースでは、 会社名を検索すると公式サイトや公開電話番号が見つかり、 比較的すぐに連絡できることがありました。
一方、 個人所有者の場合は氏名と住所が分かっても電話番号が分からず、 その住所へ書面を送って連絡を求める必要がありました。
そのため実務では、 個人の電話番号探しに長い時間を使うより、 所有者確認で得た住所を使って郵送へ切り替える方が 対応を進めやすいケースがありました。
法人所有者なら、まず公式の連絡先を探す
所有者欄が会社名になっている場合は、 会社名・所在地などを確認し、 会社公式サイトや店舗・事業所の公式ページに掲載されている 公開電話番号を確認します。
個人所有者なら、電話番号を無理に探し続けない
氏名と住所が確認できたからといって、 個人の電話番号まで公的に開示されるわけではありません。
104番の番号案内は終了している
以前はNTTの「104番」で、 氏名・住所から電話番号を案内してもらえる場合がありました。
しかし、 NTT東日本・NTT西日本の番号案内104番は、 2026年3月31日でサービスを終了しています。
最初の通知は「自主的な移動のお願い」でよい
最初から、 「違法駐車だ」 「撤去費を請求する」 「○日後に処分する」 と強く書く必要はありません。
まず、
- どこで車両を確認しているか
- どの車両か
- 連絡をお願いしたいこと
- 可能であれば自主的に移動してほしいこと
- 連絡先
を事実中心に伝えます。
郵送方法は「何を記録として残したいか」で選ぶ
内容証明は「相手が悪いこと」を証明する制度ではない
内容証明は、 いつ、 どのような内容の文書を、 誰から誰へ差し出したかを 日本郵便が証明する制度です。
文書に書かれた事実が正しいことや、 相手に法的責任があること自体を 日本郵便が証明する制度ではありません。
また、 内容証明だけでは配達した事実の証明にはならないため、 そこまで記録したい場合は配達証明を併用します。
所有者への通知文を作る
所有者・使用者の氏名と住所が分かった後に使う 専用の通知文メーカーです。
初回通知、 再通知、 内容証明向けの3段階から選べます。
通知を送ったら「いつ・どう送ったか」を記録する
車両の所有者へ連絡する場合、 文書を作るだけで終わらず、 対応履歴を残しておきます。
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1回目で返事がなければ再通知を検討する
最初の通知で反応がない場合は、 登録住所に間違いがないか確認したうえで、 再度通知する方法を検討します。
再通知では、 前回通知した日を記載し、 「まだ連絡を確認できていないため、 改めて連絡・移動をお願いします」 と事実を中心に伝えます。
所有者が移動を約束したら、すぐ案件を完了にしない
「○日までに移動します」 と連絡があった場合も、 実際に車両がなくなったことを確認してから 案件を完了にします。
約束日を過ぎても残っている場合は、 再度連絡し、 その内容も記録します。
それでも移動されない場合は、自力撤去へ進まない
書面を送り、 再通知しても返事がない、 または所有者が移動に応じない場合でも、 それだけで自治会や土地管理者が自由に車両を撤去・処分できるとは限りません。
車両の移動・保管・処分、 撤去費用の請求などまで検討する段階では、 これまでの
- 初回確認日
- 点検履歴
- 写真
- 所有者確認資料
- 電話・郵送による連絡履歴
- 返送された郵便物
- 所有者からの回答
を整理し、 個別事情に応じて弁護士等の専門家へ相談しながら 必要な法的手続きを確認します。
所有者判明後の流れをまとめる
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車両照会のために提出した写真で、 ナンバープレートがピンボケしており、 再撮影が必要になったことがあります。 そのため、ナンバーだけでなく、 車両全体や駐車場所が分かる写真も分けて残しておくようにしています。
地名・分類番号・ひらがな・一連番号まで読めるように撮ります。 ピンボケしていないか、その場で拡大確認します。
車体全体、色、形状、特徴が分かる距離から撮ります。
車だけではなく、道路・駐車場・建物・区画など、 どこに置かれている車か分かるように撮ります。
安全に撮影できる場合は、前方から車両全体が分かる写真も残します。
後方ナンバーや車両形状が分かる写真もあると、確認しやすくなります。
ナンバーと一緒に写せる場合や、 車種を確認できるエンブレム・車名表示があれば残しておきます。
まとめ
- 所有者氏名・住所を再確認する
- 法人なら公式公開電話番号を確認する
- 個人番号は無理に探し続けない
- 登録住所へ初回通知を送る
- まず自主的な移動をお願いする
- 通知日・方法・回答を記録する
- 返事がなければ再通知を検討する
- 必要なら特定記録・書留・配達証明・内容証明を使い分ける
- 所有者が移動すると回答したら現地で確認する
- 解決しなくても安易に自力撤去・処分しない
NTT東日本・NTT西日本「電話帳・番号案内(104番)の終了」
日本郵便「特定記録」
日本郵便「配達証明」
日本郵便「内容証明」