朝になるとごみ袋が破られ、 生ごみが道路へ散乱している。 片付けても翌週また同じことが起きる。 そんなごみ集積所では、 カラスそのものを追い払うだけでは根本対策にならないことがあります。
ごみ全体をネットで覆い、端から袋を引き出されないようにします。 ネットの大きさや重し、破損の有無も確認してください。
環境省も「ごみを物理的に遮断する」対策を示している
環境省の「自治体担当者のためのカラス対策マニュアル」では、 カラスに生ごみを食い荒らされない方法として、 ごみとの接触を物理的に遮断する対策が示されています。
具体的には、 ふた付き容器、 小屋型の集積所、 シートやネットなどを使う方法です。
自治会の集積所でまず取り組みやすいのは、 現在の防鳥ネットや集積設備が本当にごみ全体を覆えているかを確認することです。
カラス対策で確認したい4つ
防鳥ネットは「置いてあるだけ」では不十分
防鳥ネットを設置していても、 ごみ袋の一部がネットの外へ出ていたり、 ネットの端に隙間があったりすると、 カラスが袋を引き出すことがあります。
ネットのサイズがごみ量に対して小さすぎないか、 破れや穴がないか、 端が浮いていないかを点検します。
収集日前夜から出すと被害が起きやすくなる
ごみが集積所に置かれている時間が長くなるほど、 カラスがごみに接触できる時間も長くなります。
収集日や排出時間は自治体によって異なるため、 所在地のごみ出しルールを確認したうえで、 利用者へ周知します。
「朝忙しいから前夜に出す人がいる」といった場合も、 特定の住民を名指しするのではなく、 集積所利用者全体へルールを再案内する方法があります。
生ごみを見えにくくする
カラスはごみ集積所を餌場として利用することがあります。
生ごみの水分を減らし、 新聞紙などで包むなど、 外側から中身が見えにくい状態にすることも対策の一つです。
ただし、 ごみ袋や分別方法は地域によってルールが異なります。 必ず所在地の自治体の分別・排出方法を優先してください。
カラスを捕まえれば解決する?
自治会判断でカラスを捕まえたり、 わなを設置したりする方法へ進むのは避けてください。
鳥獣保護管理法では、 野生鳥獣や鳥類の卵の捕獲・殺傷・採取は、 狩猟など一定の場合を除いて原則禁止されています。
被害防止のための捕獲が必要な場合も、 原則として許可制度の対象になります。
巣を見つけた場合も注意
ごみ荒らしが多い時期に、 近くの樹木や電柱などにカラスの巣を見つけることがあります。
卵やヒナがいる巣を扱う場合は、 鳥獣保護管理法上の手続が関係することがあります。
自治会で勝手に撤去せず、 樹木・電柱・施設の管理者や所在地の自治体へ相談してください。
住民へお願いするときは「カラスが悪い」だけで終わらせない
被害を減らすには、 集積所利用者にも協力してもらう必要があります。
「カラスが出ています」だけではなく、 何をしてほしいのかを具体的に書く方が伝わります。
たとえば、 収集日時を守る、 ごみをネットの中へ完全に入れる、 ネットを掛け直す、 生ごみを外から見えにくくする、 といった内容です。
自治体によってネット配布・貸出制度がある場合も
防鳥ネットなどのごみ集積所対策は、 自治体によって貸出・配布・助成等の制度がある場合があります。
全国共通の制度ではないため、 所在地の自治体公式サイトで 「カラス ごみ 防鳥ネット」 「ごみ集積所 ネット」 などを確認してください。